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◆明石眞和プロフィール◆
徳島県吉野川市川島町出身。大学時代を除き、地元・川島町を拠点に活動。8年前にボランティア団体「かわしま未来塾」、5年前に「合同会社川島えがお倶楽部」を設立し、地域の活性化に尽力している。

明石: 伊井さん、今度の公演、徳島県の小・中学生は「全員無料」にするそうですね。これ、すごい決断ですよ。僕が川島で子ども食堂をやっているのも、「安心できる居場所を作ること」がスタートなんですけど、伊井さんの活動は、いわば「心の栄養」を届ける活動ですよね。

伊井: ありがとうございます。明石さんの活動が日常のセーフティネットだとしたら、私が届けたいのは、その日常を一気に飛び越えるようなエンターテイメントなんです。地方と都市部との文化芸術格差が広がる中、デジタルコンテンツの普及もあり、子どもたちが生の舞台に触れる機会は減少傾向にあります。だからこそ、身近に舞台を見ることができるという「入り口」だけは、無料で開放しておきたいと思ったんです。

明石: 今回、一般参加者にも「謝礼」を支払うと伺いました。文化活動で「ボランティア」に頼りすぎない姿勢は非常に新鮮です。

伊井: そこは譲れない点でした。子どもたちや若者に「演劇は楽しいよ」と言うだけではなく、「君たちの表現には価値があるんだ」と社会的に認めてあげたいんです。謝礼を受け取ることで、彼らの顔つきが変わります。「趣味」から「責任ある表現者」としての覚悟が決まる。その「大人として扱われる経験」こそが、次世代の育成に繋がると思うんです。

明石: なるほど。「責任を負う覚悟」ですね。ただ支援されるだけでなく、自分が必要とされ、役割を果たすことが自信に繋がる。伊井さんの舞台は、子どもたちが「自分もあっち側(創る側)に行けるんだ」と気づく装置になっているんですね。イベントを継続するために、とても大切なことですね。

徳島を「選べる場所」にするために

伊井: 明石さんは吉野川市で、子どもたちの居場所をコツコツと作ってこられました。私も、大きな劇場がなくても、公民館や身近な場所を一夜にして魔法の空間に変えられることを証明したいんです。吉野川市というこの場所から、多くの演劇人が「徳島で作品を創りたい」と羨むような流れを作れたら嬉しいですね。

明石:地域の子どもたちが、大人と一緒に真剣に舞台を創り、それを楽しむ姿をSNSなどで発信したら、「徳島って面白いことやってるな」という希望になりますよね。

伊井: 子どもたちに「徳島は、自分が何かを表現したいと思った時に、ちゃんと受け止めてくれる場所だ」と感じてほしいですね。

明石: 同感です。お腹いっぱい食べて、美しいものを観て、自分の価値を認めてもらえる。そんな環境を、僕たちの世代でしっかり耕していきましょう。そして、大人が夢を持たないと、子どもたちに”夢を持て”とは言えないと思います。広い世代でどんどん夢を持てる地域にしたいですね。

作成:演劇ラボ・アンクラウン